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ウェビナー講師に朗報!?Keynoteやパワポでのプレゼンテーションでモニタ画面の占有から解放してくれたZoomの新しい画面共有機能


8月上旬にZoomが5.2xへバージョンアップして、画面共有機能が劇的進化を遂げて、プレゼンテーション資料を最初から全画面表示の状態で、バーチャル背景として使えるようになりました。これによって、プレゼンテーションを共有する際に講師の画面が占有されてしまう問題が解決できます。今日はそのあたりを詳しく解説します。

先日、ウェビナーに参加していた際、講師の方から「〜に問題が無いようでしたら、反応からハートマークを送ってください」みたいなアナウンスがあり、Zoomの反応でそんなものあったかしら?と「反応」ボタンをクリックしたところ、いつものように「拍手」と「サムズアップ」しか出てきませんした。

もしかしたらアップデートあった?と思い、メニューから「アップデートの確認…」をクリックしたところ、ありました!アップデートが。ウェビナー参加中と言うこともあり、このときはアップデートはキャンセルして、ウェビナー終了後に改めてアップデートしました。

今回のアップデートは思っていた以上の機能追加だった件

ウェビナーも終わり、改めてZoomのアップデートをしたところ、「反応」ボタンをクリックしたら出てきました、新しい反応が。実は、8月の上旬にこのアップデートがあったようで、1ヶ月近く便利機能を知らずにいました(お恥ずかしい)。

おぉ〜と思いつつ、この時はセキュリティアップデートとちょっとした機能追加だったんだろうなぁと勝手に思い込んで、これ以上を知ることがありませんでした。

そんな矢先、以前招待登録をしていたmmhmmから招待状が届いていたのを知り、早速登録しAppをダウンロードしたのですが、Zoomのカメラ選択でmmhmmを選べることだけはわかったものの、使い方がよくわからず放置していましたw

ちょうどタイミング良く、Zoomでのウェビナー講師をすることがあったのですが、mmhmmを使うこと無くいつもどおりのセミナーをしていました。

ちょっと時間があった日、Zoomを開いてあれこれ見ていたら、とある機能を発見したのでした。それが画面共有周りのアップデートです。画面共有と言えば、Zoomでウェビナー講師をしている方々はよく使う機能だと思いますが、画面共有あるある的に、こんな問題があるかと思います。

プレゼン資料の画面共有で画面が占有されてしまう問題

これまでのZoomのウェビナー講師がプレゼンテーションをする際に結構困っていたのは、Keynoteをプレゼンテーションモードにして画面共有するときに、デュアルモニタ環境だと結構面倒でした。

  1. ZoomとKeynote(もしくはPowerPoint)以外の開いているアプリケーションを全て閉じる
  2. Keynote(もしくはPowerPoint)ファイルのスライドの先頭にしておく
  3. Zoomの画面共有でKeynoteを選択するか、Keynote(もしくはPowerPoint)のプレゼンテーションが表示されるデスクトップを選択

ここでちょっとした問題が発生します。

3番の前者の場合、編集モードの状態で表示される(ここが超格好悪い)ので、再生ボタンをクリックしてからプレゼン開始

3番の後者の場合、スライドを再生状態にしておき、再生されるデスクトップを選択するが、Zoom側で操作をするため、プレゼンが表示されずなにも無いデスクトップが表示されるので(はずかしいデスクトップピクチャとかありませんか?www)、アプリケーション切替キー(コマンド+タブキー)で、Keynoteを選択してプレゼンを始めるという流れがほとんどではないかなと思います。

また、KeynoteにしてもPowerPointにしても、デュアルモニタ環境だと、片側のモニタにナビゲータが表示されます。そのため、画面全てがプレゼンテーションアプリに占有されてしまい、非常に不便です。

が、Zoom 5.2で驚くべきアップデートがあり、これが解消されたのです。

プレゼンテーション資料を最初から全画面で共有しつつデスクトップが占有されない新しい画面共有

Zoomの画面共有をクリックすると、デスクトップ画面や開いているアプリケーション等が表示されます。関係ないですが、このスライドは、先日JimdoCafeの皆さんに向けたセミナーの資料です。

この画面共有時に「ベーシック」というタブがデフォルトでは選択されているのですが、「詳細」というのと「ファイル」というのがあります。これは以前からあったのですが、この「詳細」をクリックすると….

バーチャル背景としてのスライド」というベータ機能ではあるのですが、このようなものが追加されていました。ちなみにこの機能は、5.1xでは使えません。

早速試してみます。「バーチャル背景としてのスライド」を選択して、「画面共有」をクリックすると、ファイル選択ダイアログが出てきます。ここで表示させたいプレゼン資料を選択します(KeynoteとPowerPointどちらも利用できます)。

すると、バックグラウンドでプレゼンテーションアプリが立ち上がり該当のファイルがバックグラウンドで開かれて、Zoom側で読み込まれます。読み込みが完了するとプレゼンテーションアプリは終了し、Zoomの画面がこのようになります。

これでこのままプレゼンを始めることができるのですが、スライド送りは矢印キーでおこなうことができます。通常の画面共有だとたまにおこるのが、共有時のドロワーをクリックして何かしら操作を行ったあとに、スライド送りをしようとしたら、Zoomにフォーカスが移っているため、スライド送りができなくて焦ったなんてこともあると思います。そんなときは、スライド側をクリックしてから改めてスライド送りをするということになりますが、「バーチャル背景としてのスライド」の場合、プレゼン資料がZoomに溶け込んでいるのでその心配が一切なくなります。仮にデスクトップ上の他のアプリケーションを触ったとしても、Zoomがウィンドウモードなので、ウインドウをクリックすればスライド送りはできるので、これは本当に便利です。

それでは、講師のほうのモニタ周りがどうなっているか見てみましょう。

デスクトップにファイルが散らかっているので、Finderを終了させて表示させていますが、最初の画像がマルチモニタで使っている27インチの外付けディスプレイ。Zoomの裏にブラウザが表示されているのがわかりますね。続く画像がMacのデスクトップ画面です。

これだと他の人がどのように共有されているのかわからないと思うので、このミーティングに参加しているもう一人の私(iPhoneから参加)の画面を見てみます。

この状態でも、参加者にはプレゼンテーション資料が全画面で共有されているのがわかると思います。

PCで参加している人は、講師が画面共有をしたらどうなるか見てみます。

講師のプレゼン資料が読み込まれると、自動的に全画面表示になります。実は参加者側もちょっとこれはウザいと思うことがあると思います。そこでエスケープキーを押して全画面表示をオフにすると次のようになります。

これまでの画面共有と同じように、ウィンドウモードに戻り、プレゼン資料が表示されているのがわかると思います。サンプルでは全員のカメラがオフになっているので、参加者のサムネなどは表示されていませんが、ここも従来通りプレゼン資料の上に参加者が横に並んで表示されます。

講師は、モニターの空いているスペースを有効活用できるので、プレゼンテーションの際に、ちょっとした台本やメモ、場合によってはブラウザなどを通じてTwitterを開いてハッシュタグを追うために、画面の脇やサブモニタに表示させながら話すこともできるので、すごく便利かと思います。

また、参加者はこれまで通りの使い勝手を損なうことがなく、Twitterへの投稿だけでなく、セミナーで気になったことの質問をメモ書きしておく等がこれまで通りの利用ができます。

講師のサムネイルの位置を自由自在に!好きなところに置くことができる

ここまでで画面をみて気づいた方は鋭い。実は、プレゼンテーション資料を画面占有すること無く共有することができるだけでなく、PIPっぽいこともできるようになっているのです。

さきほどまでの画像では左下に私が映っていますが、講師は自身のサムネイルを好きな位置に移動させることができます。

サムネイルを少し移動させてみました。参加者の方でも画面右中央に上がっています。このサムネイルは自由にサイズ変更も可能です。

場面によってはサムネイル表示させなくても良いという場合、講師のビデオをオフにするだけでOKです。画面共有はそのままです。

例えば、自己紹介画面などでは、自分写真を載せている場合に、サムネも載せていると、どんだけ自分が好きなんだよwと突っ込みもありそうなので、そのときはビデオをオフにしてしまえば良いです。これまでの画面共有とは異なり、ツール類にも簡単にアクセスできるでビデオや音声のオンオフも簡単です。ちなみに講師がツール類を表示させても、参加者には表示されませんので安心して使えます。

余談ですが、今回の私の映像は、ATEM miniにHDMIで繋いだミラーレス(パナソニックのLUMIX GX7 Mark II)なので、ATEM miniのボタンひとつでオンオフできるので、ATEM miniって便利かなと思いました。

劇的に進化したZoom。アップデートがまだな方は、「アップデートの確認」からアップデートを必ずしましょう。

アップデートはしていたけど知らなかった!という方は、この機会にアプリケーションの機能を改めて見直してみてくださいね。

それでは!


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